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年齢退行療法 ~問題の場面に入って自分自身を癒す~
年齢退行により、幼少期に根差した心の問題を取り扱います。強い感情想起を伴いますが、自分を癒しきれば心がとても楽になります。根本原因が自分で分かっている場合も分かっていない場合もあります。また、原因にとらわれずに自分の中に解決のリソースを見つける退行法もあります。
インナーチャイルド療法
年齢退行療法はインナーチャイルドの癒しだと言ってもいいでしょう。例えば10代の頃に何か問題を抱えたり、心が傷つけられた経験をしたとしても、その時の辛さの原因は10歳以前に潜在意識に植えこまれた辛い感覚であることがほとんどです。両親や周囲の人の何気ない一言でインナーチャイルドが傷つき、それが大人になってからも、他人に認めてもらえない時の自分がなくなってしまうような感覚として残ってしまう場合などがそうです。インナーチャイルドは単なる過去の記憶ではなく、大人になった現在も自分の中にエネルギーとして生きる存在です。インナーチャイルドを癒したり愛することができるのは自分をおいて他にありません。他の誰かのためではなく、自分のためにインナーチャイルドを全力で癒しきる。これに尽きるのです。
インナーファミリーやインナーペアレンツもインナーチャイルドと同様に、自分の人格の一部として生きている家族や両親の意味です。人格交代の手法を使って対話をしながら家族関係や親子関係のバランスを取っていきます。自分の中の家族像が変化することで心が楽になります。
胎内退行療法
初めてワイス博士の本でこれを読んだ時に、とても不思議な感覚を覚えました。誰しも胎児期の記憶を持っているというのは分かるのですが、被験者の女性は母親の胎内にいながら自分がいる病室の様子も正確に把握していたのです。そして、自分の母親の表情や感情も。精神分析のフロイト博士も自分の記憶の中のある風景が、自分が胎内にいる頃に母親が旅先で列車から見た風景だったことを発見して驚いたことがあるそうです。なんとも不思議な体験だと思いませんか?さて、胎児期退行ですが、受胎前・胎内・出産の3つを体験します。受胎前の魂はすでにこの人生のプログラムを知っています。その上で自分の両親を選び自分の人生を選びました。いったい羊水に揺られながらどんなことを考えていたんでしょうか?そのようなことをイメージで体験するセラピーです。ご希望であれば胎児期の記憶と自分の未来像をフューチャー・ペーシング(未来ペース)で繋げて行くことも可能です。前世療法と続けて行うことも可能です。ともに奥の深いセラピーです。
年齢退行療法とは?
年齢退行は催眠下で起こる現象の一つです。年齢退行だけで問題が自然消滅する訳ではありません。問題を理解するだけでは解決に結びつかないこともあります。潜在意識の特性を利用した催眠療法のアプローチでは、①体験を変える ②体験に対する新しい視点を獲得する ③体験を解離する等の改善・寛解に向けたプロセスをクライアントさんと話し合いながら進めていきます。心の問題に正否はありません。問題を抱えることができたなら解決する力も必ず自分の中にあります。
年齢退行療法Q&A
━━━トラウマが必ず原因なの?
- トラウマ原因説は一つの仮説です。あまり分析的になる必要はないのですが、もし癒したいトラウマがあるなら癒していきましょう。年齢退行療法で扱うのは過去の自分ではなく、現在の自分です。そして未来の自分です。
━━━原因が前世にある場合は?
- 潜在意識が何を出してくるかは分かりません。それは前世イメージかも知れませんし、必ずネガティブなものが出てくるとも限りません。大切なことは潜在意識は必要があってそのイメージを出しているということを理解することです。意図してないものが出てきても、自分でそれを否定してしまわないことが重要です。催眠状態は許容的ではありますが、決して無防備な状態ではありません。
━━━現実の親との問題が解消されますか?
- 例えば、ご両親が存命中で同居されている場合は、現実的な対処も必要となります。多少なりとも自分にも原因がある場合は、自分が変わることで親子の関係性が変化していくことはあり得ます。まずお互いを理解し合うことです。もし問題を話し合っても埒が明かない場合は仕方がありません。距離を置いて大人として良好な関係を保つことも選択肢としてあると思います。その場合必要なことは、まず自分のインナーチャイルドを癒すこと、そして現実の親から自分を守る術を身につけることです。もちろん、これは明らかな問題親の場合の話です。
━━━霊による影響は扱えますか?
- 催眠療法的には外部のパーソナリティーとして対処できます。でもそれが現実の霊かどうかは分かりません。

